技術とこだわり


年月を重ねる毎に美しさが深まっていく「漆」


独自技法「繧繝塗(うんげんぬり)」
「繧繝」にはぼかすという意味があります。緑や朱、ピンク、黒など彩がいろんなところで混ざり合う技法です。手仕事によって表れる塗りはさまざま。 さらに漆は生産過程の温度や湿度や乾き方によって色味が変わる、まるで生き物のような存在です。 そのため、同じ柄はひとつとありません。
伝統的な技術から後世に伝える新しいものを作り出す
漆の塗り技法については常に新しいものを作り出そうと考えています。 新たなデザインの中で伝統的な技術を試してみたり。 遊び心でしてみたことが、新しい手触りやデザインを生み出したりします。 箸の製造元として上塗り師として、後世に伝えることを意識して漆器と向き合い、新しいものを作りだしています。
ご愛用いただく方々の毎日を輝かせる「漆」
「漆」は使い続ける毎に、磨き続ける毎に深みを増し味わいを深めます。 ご愛用いただきながらオンリーワンの美しさを備えていきます。 見た目の美しさにも相まって触れた時の質感もひとつひとつ違います。手触りやにぎり心地を楽しみながらお気に入りの一品を見つけてください。
漆器は長く使えて、土にも還る。
箸や食器は安全なものであることが大切です。 「漆」を塗った漆器は漆を塗ることで抗菌作用があり、壊れにくく仮に傷んだ場合も修理がしやすい特性があるため長く使えます。 その上、天然の素材なので最後は土にも還る、地球にも人にも優しい素材なのです。

工房風景

手黒目漆


漆の水分を抜く作業です。

水分を抜くことにより白く濁った漆(生漆)から透明な漆(アメ色=透明)に変化させます。
透明になった漆に顔料(色粉)を入れ色漆を作ります。
大事な作業の1つです。

椀の乾燥工程


ゆっくりと時間をかけ、椀が均一にまんべんなく塗られる様専用の回転室(かいてんむろ)と呼ばれる乾燥室で製品を仕上げます。